画像編集 写真のぼかし
デジカメやスマートフォンで撮った写真をFacebookやインスタグラムなどSNSに簡単にアップし楽しむことができます。
でもSNSに顔出しNGやまったく関係ない人が写っていたりすることも。
そんな時、どうします?消しゴムでゴシゴシと消えればいいのですが・・・
また一眼レフなどのカメラであれば背景をぼかし、主役(主被写体)を引き立たせた写真を撮ることもできますが・・・スマホでは、ちょっと難しいかも!
スマホでも背景をぼかし、ちょっとオシャレな写真を撮りSNSにアップしたいと思ったことありませんか?
これらの対応策としてぼかし機能のある画像編集ソフトで写真の一部分をぼかしたり、背景をぼかしてしまうことができます。しかも意外に簡単な操作でぼかすことができます。
ぼかし機能のある画像編集お薦めソフト
ぼかし機能のある、お薦めパソコン向け画像編集ソフトです。
〇 ペイント 無料版
Windowsアクセサリーの「ペイント」には、残念ですが「ぼかし」機能はありません。
本来は、無料版のソフトを紹介したいのですが・・・
〇 Adobe Photoshop Elements 廉価版ソフト
Adobe社が提供しているプロ、ハイエンド向け画像編集ソフトAdobe Photoshopです。
でも紹介するソフトは、Adobe Photoshopではなく、その一般ユーザー向け廉価版ソフトのAdobe Photoshop Elementsです。
画像の縮小、切り抜き(トリミング)、各種ツール、フィルター機能など多数の画像編集機能に加え画像管理機能もあるWindows系およびMacOS系のソフトです。
ここではAdobe Photoshop Elementsソフトを使用した写真のぼかし方を説明します。
パソコン向け 写真のぼかし方について
写真をぼかすと言ってもどの様にぼかすのか色々な種類、さらに画像編集ソフトのぼかし方にも多くの方法があります。
ここでは、一般的に「写真の一部(例えば顔、人物など)をぼかす」、「写真の背景をぼかす」の2種類のぼかしを簡単な3通りのぼかし方法で説明します。
<対象>
OS: Windows 10
画像編集ソフト:Photoshop Elements 2018
※バージョンの違いにより画面イメージが異なる場合があります。
<ぼかし方法説明>
(1)写真の一部(顔、人物)をぼかす
(2)写真の一部(顔、人物)にモザイクをかける
(3)写真の背景をぼかす
写真の一部をぼかす(ぼかしツール)
写真の一部分をぼかすには、いくつかのぼかし方があります。
Photoshop Elementsのぼかしツールを使い簡単にぼかす方法を説明します。
ぼかしのサンプルイメージは次の通りです。
サンプル写真のペンギンと直ぐ後ろの白い箱をぼかします。
Photoshop Elementsの起動、画像読み込み
スタートメニューなどからPhotoshop Elementsを起動し、「写真の編集」を選択します。
メニューバーの「ファイル」→「開く」からぼかし加工対象の写真を開きます。
対象写真が表示されます。
サンプル写真の解像度は、600×450pxで、ペンギン全体と後ろの箱をぼかします。
ぼかしツールの選択、設定
ウインドウ左にあるツールボックスから「ぼかしツール」を選択します。
ウインドウ下にある「ツールオプション」を選択するとツールオプションが表示されます。
ツールオプションの各項目を設定します。
ブラシ:ブラシ先端の種類(輪郭がクッキリ/ボケている)やサイズを選択
サイズ:ブラシのサイズを任意選択、写真のぼかす部分の大きさにより設定
強さ:ぼかし効果の強弱度合いを選択
この例では、輪郭がクッキリしたブラシ、サイズを65px、強さを100%(強)に設定しています。
ぼかし編集操作
ツールオプションで設定したブラシのサイズによりマウスポインター部分に丸印(黒〇印)が表示されます。サイズは、ぼかす部分の大きさにより調整します。
ぼかす部分をドラッグあるいはクリックするとぼかし効果が表れます。
ボケ具合を確認しながらドラッグあるいはクリック操作を続けます。
ぼかし加工編集後の写真です。
ペンギン全体、白い箱・文字の輪郭が自然な感じでボケています。
写真の一部のぼかし方(その1)は、終了です。
写真の一部にモザイクをかける(フィルター機能)
写真の一部分をぼかすには、いくつかのぼかし方があります。
Photoshop Elementsのフィルター機能・モザイクを使い簡単にモザイクによるぼかす方法を説明します。
モザイク・ぼかしのサンプルイメージは次の通りです。
サンプル写真のペンギンと直ぐ後ろの白い箱にモザイクをかけぼかします。
Photoshop Elementsの起動、画像読み込み
メニューバーの「ファイル」→「開く」からぼかし加工対象の写真を開きます。
対象写真が表示されます。
ペンギン全体と白い箱にモザイクをかけぼかします。
楕円形選択ツールの選択、範囲選択
ウインドウ左にあるツールボックスから「楕円形選択ツール」を選びます。
ツールボックスに「楕円形選択ツール」ではなく「長方形選択ツール」アイコン表示になっている場合もあります。その時、長方形選択ツールを選び、ツールオプションから楕円形選択ツールを選びます。
ぼかす部分をドラッグしながら楕円形範囲を設定します。
サンプルでは、ペンギンの左上部分をクリック・右下へドラッグ(赤の矢印、)します。
この操作により長方形イメージの中に楕円形の範囲が選択されます。
範囲選択された黒色の楕円形部分の実際は、点線表示です。
ぼかし編集(モザイク)操作
メニューバーの「フィルター」から「ピクセレート」「モザイク」を選択します。
「モザイク」ダイアログが表示されます。
スライダーを左右に動かし、セルの大きさ(モザイクの大きさ)を変え、プレビュー確認しながらぼけ具合を調整します。「OK」でモザイクが反映されます。
ぼかし(モザイク)加工編集後の写真です。
顔、目、鼻の輪郭がギザギザな感じでボケています。
写真の一部 モザイクによるぼかし方(その2)は、終了です。
写真の背景をぼかす(フィルター機能・レンズ)
デジタル一眼レフなどのカメラであれば背景をぼかし主役(主被写体)を目立たせることができますが、コンパクトデジカメやスマホカメラで背景をぼかすのはちょっと難しいでしょう。
でも画像編集ソフトを使用すれば、一見デジタル一眼レフで撮った様に背景をぼかすことができます。
画像編集ソフトPhotoshop Elementsを使用した写真の背景のぼかし方を説明します。
写真の主役と背景の境界のはっきりしているかなどにより背景のぼかし方は、いろいろな方法があります。
ここでは、主役と背景の境界がはっきりしている単純な写真を対象とし、背景のぼかし方を説明します。
写真の背景をぼかすイメージは次の通りです。
主役は、ペンギンと直ぐ後ろの白い箱、さらに青い缶です。それ以外は背景とします。
Photoshop Elementsの起動、画像読み込み
スタートメニューなどからPhotoshop Elementsを起動し、「写真の編集」を選択します。
メニューバーの「ファイル」→「開く」からぼかし加工対象の写真を開きます。
主役範囲の選択
ツールボックスから「クイック選択ツール」を選び、まず主役の範囲を選択します。
このサンプルでは、ペンギン、白い箱、青い缶が主役の範囲です。
・ツールボックスから「クイック選択ツール」を選びます。
・ツールオプション欄が表示されていない場合、
「ツールオプション」ボタンをクリックします。
ツールオプションの「新規選択」「選択範囲に追加」
「選択範囲から一部削除」および「ブラシサイズ」を使用し選択範囲を選びます。
ツールオプションの「新規選択」および「選択範囲追加」を選び、主役範囲内をクリック/ドラッグすると選択範囲が広がり追加されます。この時、ポインターが、〇印に+表示になります。
主役の範囲を越え背景部分を選択した場合は、「選択範囲から一部削除」を選び、越えた部分をクリック/ドラッグすると選択範囲が削除され狭くなります。この時、ポインターが、〇印に-表示になります。
範囲を選択する時、ブラシサイズを小さくするときめ細かく範囲選択でき、大きくすると大雑把な範囲選択になります。
範囲選択する部分の解像度に応じブラシサイズを設定すれば選択し易くなります。
主役部分を範囲選択しました。
点線内が選択範囲です。
わかり易く黄色線で表示しています。
背景範囲の選択
選択範囲を主役部分から背景部分に変更します。
メニューバーの「選択範囲」から「選択範囲を反転」を選びます。
選択範囲が主役部分から背景部分に変更されます。
画像全体の周りにも点線が表示されます。
画像全体から主役部分を除いた背景部分が選択範囲になります。
背景をぼかす - ぼかし(レンズ)
背景部分をぼかします。
メニューバーの「フィルター」から「ぼかし」、「ぼかし(レンズ)」を選びます。
「ぼかし(レンズ)」ダイアログが表示されます。
プレビューを確認しながらぼかしの強弱を設定します。
ぼかし強弱は、ピクセル指定あるいはスライダー移動により行い、値が大きくなるにつれ、ぼかしが強くなります。
自然な感じのぼかし具合に調整し「OK」、ぼかしを反映させます。
写真には、範囲選択の点線が表示されており、それを消します。
メニューバーの「選択範囲」から「選択を解除」を選びます
背景をぼかした写真です。
これで写真の背景をぼかし方の説明は終了です。